こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。 「関連語探索」コマンドでは、特定の語を指定して、その語と共起している語 を検索することになります。そうではなくて、共起の程度が強い語のペアを、 (共起の程度が強い順に)ざっと眺めたいということでしょうか? そういうことでしたら、あいにくとKH Coderのコマンドとしては機能が準備さ れていません。ただし、以下のような手間をかけていただけましたら、一応実 現は可能です。 (1)まず共起ネットワークを作成します。お察しの通り、共起ネットワークで は、共起の程度が強い順に(デフォルトでは)60ペアを描画します。これらの ペアを図で表示させるのではなく、テキスト形式で表示/保存させれば良いわ けです。 (2)共起ネットワークを作成したら、「保存」をクリックして「R Source」形 式で保存します。 ご参考: http://khc.sourceforge.net/scr_r.html#using_plots (3)そしてKH Coderに付属のRを起動します。kh_coder.exeがある場所からみて dep\R\bin\Rgui.exeをダブルクリックして下さい。 (4)Rが起動したら「R Console」という部分に(2)で保存したファイルをドラッ グ&ドロップします。これによってRコマンドが実行され、R上で共起ネットワ ークが作成されます。 (5) 以下のコマンドを実行(R Consoleにコピー&ペーストしてエンター・キー をクリック)すれば、共起の程度が強い順に、共起語のペアが60件表示されま す(添付画像)。デフォルトでは60件ですが、(1)の共起ネットワーク作成時 に「描画する共起関係」として指定したのと同じ件数が表示されます。 ---------------------------------------------------------------------- ep <- data.frame( n1 = colnames(d)[ as.numeric( get.edgelist(n2,name=T)[,1] ) ], n2 = colnames(d)[ as.numeric( get.edgelist(n2,name=T)[,2] ) ], weight = get.edge.attribute(n2, "weight"), stringsAsFactors = FALSE ) ep <- ep[ sort.list(ep$weight, decreasing=TRUE), ] rownames(ep) <- c(1:nrow(ep)) ep ---------------------------------------------------------------------- なお表示されている共起の程度(weight)は、Jaccardの類似性測度です。 (6) 必要であれば、以下のコマンドを実行することで表示内容をc:\temp.csv というファイルに保存できます。保存されたCSVファイルをダブルクリックす れば、Excelでデータを開くことができます。なお、Cドライブ直下への書き込 み権限が無い場合は、他の場所を指定して下さい。 ---------------------------------------------------------------------- write.table(ep, "c:/temp.csv", quote=F, append=F, sep=",") ---------------------------------------------------------------------- 手順は以上なのですが、難しそうに見えますでしょうか。もし操作が上手く行 かなかった場合、「どこで詰まった」といったことを書き込んでいただければ、 また説明を追加させていただきます。 それではよろしくお願いいたします。 p.s. 上記の他にも、「文書 x 抽出語」表の出力を行って、出力されたデータをRや SPSSで処理するという方法もあります。共起の程度の測り方を、いろいろ試し てみたいといった場合には、「文書 x 抽出語」表を使われた方がよいかもし れません。 |