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  [No.2013] 共起ネットワークのつながりの捉え方 投稿者:Otsuka  投稿日:2015/04/10(Fri) 12:28:26

樋口先生、

共起ネットワークのつながりの読み方について、
ご教示をお願いできますでしょうか。

単語A、B、Cと3つ描画されていてAとB、BとCのみが直接線で結ばれているとき、
AとCの関係について単語同士のつながりがあると捕らえてよいものでしょうか?

描画イメージとしては下記です。
(A)−(B)−(C)

インターネット上でKH Coderによる共起ネットワークを用いた分析を読んでいたところ、
ある単語を経由した2単語でつながりがあるという文脈がありました。
しかし、共起ネットワークの線で示されるつながりは直線で示されるものと理解していたの
で直接結ばれていなくても1つの文脈として解釈してよいものなのでしょうか?


お忙しいところ恐縮ではございますが、ご教示いただけますと誠に幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。


  [No.2014] Re: 共起ネットワークのつながりの捉え方 投稿者:HIGUCHI Koichi  投稿日:2015/04/10(Fri) 17:04:59

こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。

うーん、ちょっとなんとも言い難い感はございますが、「AとCには(Bを介し
た間接的な)関連がある」と書いても誤りではないように思います。

もとの文章にあたっての確認を経て、関連がありそうならば、そう書いても良
いのかな、と。

例えば、この共起ネットワークの右下、オレンジのグループを見てみましょう。
http://khc.sourceforge.net/screen_r/netg-144-sw.png

「手紙」と「読む」は、AとCのように直接つながっていませんが、言葉の意味
から考えても、関連があると見なして良さそうです。さらにもとの文章にあ
たってみると、数は多くありませんが「私は今にも変がありそうな病室を退い
てまた先生の手紙を読もうとした」といった記述もあります。こうした例なら、
「『手紙』を介して間接的なつながりがある」と書いても良いように思います。

結局は、言葉の意味や、もとの文章の様子次第ということになろうかと思いま
す。

こうした点で、共起ネットワークに限らず、図表だけを見て解釈するのではな
く、もとの文章にもあたりながら解釈されることがお勧めです。


  [No.2015] Re: 共起ネットワークのつながりの捉え方 投稿者:Otsuka  投稿日:2015/04/10(Fri) 17:27:25

樋口先生、

お忙しい中早速のご回答ありがとうございました。
よく理解できました。
分析する際には、元の文脈も考慮に入れること、
意識して進めます。

どうもありがとうございました。

大塚