樋口さんこんにちは。九大の橋本です。
質問紙の自由記述回答を分析する場合に,KH Coderの活用法をひとつ思いつきました。
そんなに分量が多くなく,KJ法による詳しい分析が可能な場合に有効と思います。
多くの読者の方には釈迦に説法かなとも思いつつ,書き込ませていただきます。
1.まず,テキストデータを,一人一人の回答単位で<H1>タグで切っておきます。
2.次に,頻出150語をチェックします。
3.頻出150語を参考に,簡単でいいので,コードをいくつか作ります。
4.コード間のJaccard係数を算出します。
5.SPSSで,Jaccard係数をユークリッド距離行列に置き換えます。分析→相関→距離で,変数間の非類似度(ユークリッド距離)を求めればよいです。
6.SPSSで,ユークリッド距離行列を多次元尺度法にかけ,各コードを2次元マップに布置します。これで,コード間の位置関係や距離感がかなりわかります。
7.2次元マップを参考にしつつ,自由記述データをKJ法で詳細に分析します。2次元マップが手元にあるおかげで,紙切れのグルーピングがとてもしやすくなります。
どこか使い方で間違っているところなどありましたら,樋口さんやみなさん,ぜひご指摘ください。ほんの1週間前にKH Coderを使い始めたばかりの初心者ですので(^^;)