こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。
特に「サブグラフ検出」の場合には、どの部分が重要かといった情報は、共起
ネットワークには含まれていません。一通り全体をご覧いただいてから、研究
関心に近い部分をさらに詳細にご覧になるのがお勧めでしょうか。
統計的に優先順位をつけるというのはなかなか難しく、(共起ネットワークと
は別の手法になりますが)でてくる回数が多いか少ないかを数えること(コー
ディング)は、1つの参考になるかもしれません。
あとは、たとえば、なんらかの事柄に「賛成」か「反対」かといった外部変数
がある場合は、賛成の人に特徴的、反対の人に特徴的な語・コードは重要かも
しれません。「賛否の理由になっている」という理由で、「重要」と見なせる
かもしれません。必ずしも「賛否」でなくとも、外部的な基準と照らし合わせ
るということです。
ひとまず、思いつくのはそのような所です。
なお「サブグラフ検出」ではなく「中心性」だと、ネットワークの形という面
から見て「重要」なノード(語)ほどピンク色になります。ただ、あくまで
ネットワークの形の上で「重要」ということですので、目安程度にご覧くださ
い。
余談になりますが、一般に、(1) 共起ネットワークのような形で、大まかな
データの全体像をいったん示し、(2) その全体像の中で「この部分に注目す
る!」と宣言して、詳細に見ていくという手順をお勧めしています。
(2) のステップでは分析者独自の観点/目の付け所を活かすことができます。
それでいて (1) のステップがあることで、第三者にもデータの全体像と、そ
の全体の中でどの部分に分析者が注目したのかが分かり、分析の信頼性もある
程度まで確保できます。
(2) のステップではコーディングを行なうこともあるでしょうし、コーディン
グを行なわずに、KWICコンダースを用いて丹念に元データ(文章)を見るとい
う場合もあるでしょう。