こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。
スライド版のチュートリアルではなく、「KH Coderの本」の第三章ですね。
特に、
> 2つより多くの成分を抽出して比較したりといった詳細な探索を行おうとする
場合には、WordMinerを併用するのが便利と書きました。もう少しかみ砕いて
書くなら、以下のようになるかと思います。
たとえば漱石「こころ」の対応分析では、「上」「中」「下」の3つの部分の
特徴を見ています。見出し(変数の値)が3種類(N=3)なので、抽出できる
成分は2つ(N-1)のみです。よって1つ目の成分をX軸として、2つ目の成分を
Y軸としてプロットすれば、KH Coderでも十分解釈できます。つまり、このよ
うに(a)少数の成分しか抽出できない場合には、KH Coderで十分解釈できるで
しょう。
次に、見出し(変数の値)が10種類ある場合を考えてみましょう。この場合
には成分を最大9つ(N-1)まで抽出できます。
このように多くの成分を抽出できる場合でも、(b1)寄与率の高い上位2つ程度
の成分に注目するという考え方であれば、KH Coderで問題ありません。
それに対して、(b2)9つの成分の特徴を全部見たいという場合には、KH Coder
ではどうすれば良いでしょうか。「プロットする成分」のオプションを変更
することで、以下の5種類のプロットを作成する必要があります。
・第1成分をX軸に、第2成分をY軸にしたプロット
・第3成分をX軸に、第4成分をY軸にしたプロット
・第5成分をX軸に、第6成分をY軸にしたプロット
・第7成分をX軸に、第8成分をY軸にしたプロット
・第9成分をX軸に、任意の成分をY軸にしたプロット
これらのプロットを順番に見ていけば、各成分にどのようなデータの特徴があ
らわれたのかを解釈できるでしょう。(XとYの組み合わせは変わっても良いの
ですが、とにかく全成分をプロットに用いる必要があります。)
しかし、これはちょっと面倒ですよね。この(b2)の場合には、WordMinerを併
用された方が便利ということです。