樋口先生共起ネットワークの解釈の方法(読み解き方)について教えてください。得られた自由記述を共起ネットワークで表し、円の大きさや線の太さ・種類を考慮し、解釈を行っておりましたが、自己流ではないかと不安に思っております。KHCoderにおける共起ネットワークの正しい(一般的な)解釈方法(読み解き方)について初学者として読んでおく論文やレポートなどがありましたら、お教えください。(「社会調査のための計量テキスト分析」はすでに購入済みです)
こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。私自身が共起ネットワークの解釈を書いた例は、以下の書籍でご覧いただけます。> リスク社会を生きる若者たち> http://amzn.to/2dFlBLz> コーパスとテキストマイニング> http://amzn.to/2dpVczA解釈の原則としては、語の位置では無く、線で結ばれているかどうかに注目するということでしょうか。単に近くに布置されているだけで線で結ばれていなければ、共起の程度が強いことを意味しないからです。もう1つ重要なことは、「深読み」をしすぎないことかなと思います。現在は表示されていない弱いつながりも、「描画数」やJaccard係数の基準を変えれば、線として描画することが可能です。この場合、中心性やグループ分けの結果も変化しうるでしょう。分析結果は、あくまで機械的な処理の結果であり、「この基準で分けたら(描いたら)こうなった」というものです。この点を頭の片隅にとどめておいて、例えば「グループ分けにはすごく大きな意味が必ずあるはずだ」と考えるのではなく、「データを理解するための参考」としてご利用ください。
樋口先生大変ご丁寧な回答をいただき、ありがとうございます。とてもわかりやすいご説明で、疑問点が解消しました。先生の挙げてくださった図書も参考にさせていただきます。ありがとうございました。北村
樋口先生大変ご丁寧な回答をいただきまして、ありがとうございます早速、「リスク社会を生きる若者たち」及び「コーパスとテキストマイニング」を購入させていただき、読み込んでおります。ありがとうございました。