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  [No.3022] KHCoderv3:外部変数値から特定の語を取出してコーディングする方法はありますか 投稿者:nekoandcoro  投稿日:2017/06/29(Thu) 12:16:56

小職、医療技術者です。
勤務する医療機関のセーフティ事例の発生要因分析(業務行程分析)にKHCoderを適用できるかどうか、不具合が起こる業務行程の見える化をテーマとして、今春トライアルを始めた者です。No3021に初投稿した者です。

<コーディングの書き方で困惑しています>
・今日まで経験したKHCoderの処理スキルは以下のとおりです。
・一つ疑問が発生しました。下記スキルの3.の手順2で書いたコーディングでは、2.の事例番号 003,004が抽出されないのではないか?と気づきました。外部変数値の語(例では ”A,B”)の中に、語 ”B”が含まれるなら、コードBを与える…ようなコーディング手法はあるのでしょうか?
・SQL文で書かずに、できればコーディングファイルだけで済ませたいのです。Excelなら、left(),right(),mid()のような文字列処理の関数がありますが…。

<今春から今日までのスキル>
1.医療セーフティ事例(年間約2000〜3000件:患者影響度の低いレベル0からレベル2が当面の対象です)。
医療事故のレベルについては検討中です。
2.KHCoderのプロジェクト作成
サーバーからCSVでDLした事例の1列目を外部変数とし、テキストデータ(事例内容がテキストになっている)が含まれる項目をKHCoderで選択して、1件のプロジェクトを新規作成します。
 (DLした列項目名の例)
  事例番号 事例日付 表題 … 発生要因  事例内容
   001 A       (具体的内容の書かれたテキスト)
002 B
003 A, B
004 A, B, C

3.年度事例については2のファイルを使うことでいいと思うのですが、外部変数(例:「発生要因」)の値が特定の語を含む事例だけを解析したい場合の手順が分からず、1カ月くらい試行錯誤しました。マニュアルを読んでも理解できず、結果、次のように処理しました(これでよろしいのでしょうか)。
 (2のプロジェクトで、発生要因が Bの事例の文書を抽出する場合)
手順1:2のプロジェクトを開く。
手順2:[ツール/テキストファイルの変形/部分テキストの取出し]を選択する。ここで下記の内容で作成したコーディングファイルを指定して、[select a code]でコード“B”を指定してテキスト文書を抽出する。
 (コーディング)
   *B ↓

<>発生要因-->B ↓
手順3:(取り出した)発生要因の語”B”を含む文書のテキストファイルは、KHCoderに新規プロジェクトを作成する。


  [No.3024] Re: 専用プロジェクトを作成する必要があります 投稿者:HIGUCHI Koichi  投稿日:2017/07/01(Sat) 14:09:11

こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。

> 外部変数(例:「発生要因」)の値が特定の語を含む事例だけを解析したい

この場合には、いったん事例選択用のプロジェクトを2つお作りいただく必要
がありそうです。

1. 「発生要因」を「分析対象とする列」としてKH Coderのプロジェクトを作成

2. 以下のようなコーディングルールファイルを作成

*B
B

3. コーディング結果をCSVファイルに出力

4. 保存したCSVファイルを開き、「*B」以外の列はすべて削除し、「*B」と
いう列名(1行目)を「B」に修正して、上書き保存

これで事例選択用プロジェクト(1)は完了です。

次に、事例選択用プロジェクト(2)を作成します。

5. 「事例内容」を「分析対象とする列」としてKH Coderのプロジェクトを作成
6. 「ツール」「外部変数と見出し」画面で「▽読み込み」「CSV」をクリック
7. 上記4のCSVファイルを読み込み
8. 以下のようなコーディングルールを作成

*変数B
<>B-->1

9. このコーディングルールを使って、「部分テキストの取り出し」を実行

これで事例選択完了です。取り出したテキストでKH Coderの新たなプロジェクト
を作成してください。外部変数も別ファイルに取り出されますので、前処理後に
読み込むと分析しやすいかと思います。


  [No.3025] Re: 専用プロジェクトを作成する必要があります 投稿者:HIGUCHI Koichi  投稿日:2017/07/01(Sat) 15:47:10

先ほど、Twitterでご示唆をいただいたのですが、無理にKH Coderを使わずに
Excel上で処理するというのも一手かと思います。
https://twitter.com/TSC_T_Suzuki/status/881029935116075009

Excel上で、「B」を含むかどうかを1-0であらわす列を作っておけば、「事例
選択用プロジェクト(1)」は不要になります。(2)の方だけでよくなります。


  [No.3030] Re: 専用プロジェクトを作成する必要があります 投稿者:nekoandcoro  投稿日:2017/07/06(Thu) 14:54:13

草々にお返事ありがとうございました。

 先生のご説明は、良くわかりました。
また、Twitterでコメントをお送り下さった方にも感謝申し上げます。参考にさせて頂きます。

確かに、「発生要因」値のバリエーションの中から着目する「語」を自在に抽出するにはExcelの文字列関数を使ったほうが楽です。また、他の外部変数に含まれる「語」も含めた多様な条件抽出が楽にできると気づきました。
抽出したExcelファイルで新規に列(例えば「コードB」)を作り「0-1」でマークする。これを新規プロジェクトとして、コーディングファイルで「<コードB>-->1」で処理する...ということですね。

”1を付与した外部変数をコーディングファイルで抽出して処理する”。
とても簡単なロジックになりました。ありがとうございました。