こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。
> A)問題点と解決に向けた提案の対応分析
お書きいただいた場合のように、2種類以上の自由記述がある場合の分析につ
いては、残念ながらあまり自動化・システム化されていません。そのため、
分析手順はやや煩雑になってしまうと思います。
まず、「問題点」と「解決提案」とを別々のプロジェクトとしてKH Coderに登
録します。ただし、両方のプロジェクトのケース数が一致するように注意して
ください。KH Coderは空行を「存在しないもの」と見なしますので、自由記述
に欠損値が含まれるケースを削除しておくか、あるいは欠損値として「.」を
入力しておくといった対処が必要になります。
そして、片方の自由記述、今回のケースであれば「問題点」をおおむね10〜20
種類程度に分類すると良いでしょう。クラスター分析・コーディングルール・
ベイズ学習による分類など、どの方法を用いてもかまいません。分析手順に慣
れるために最初に試す方法としては、クラスター分析が手軽で良いかと思いま
す。分類結果(外部変数)をCSVファイルに出力しておきます。
次に、もう片方の自由記述「解決提案」のプロジェクトをKH Coderで開き、先
ほどの分類結果を外部変数として読み込みます。そして、「問題点」の分類結
果変数と、「解決提案」の抽出語との対応分析を行うと良いでしょう。