[掲示板へもどる]
一括表示

  [No.2501] 対応分析の解釈について 投稿者:  投稿日:2016/06/07(Tue) 13:58:43
対応分析の解釈について (画像サイズ: 769×769 92kB)

樋口様

上智大学大学院の李と申します。
3月には東大でのセミナーでお世話になりました。

さて、今日は対応分析の解釈に関してお聞きしたく、
投稿させていただきました。
基本的に集計単位が互いに離れていて、それぞれの単位の方向に
位置する語がその単位の特徴だと解釈していたのですが、
今回の分析では今までの対応分析とはやや違う傾向がみられたので、
その解釈について樋口様のご意見をお聞きしたいと思っております。

ご覧の通り、二つの単位が図の上部に隣接(?)しており、
特徴語は図の下部に密集されている構図になっております。
今までの対応分析ではこのような分布がなかったため、
解釈に手間取っているところでございますが
(個人的な仮解釈としては、両単位の間でそこまで明らかな差はない、
と思っております)
樋口様はこの図の解釈をどのようにすればいいとお考えなのでしょうか?

長文大変失礼しました。ご返事をお待ちしております。


  [No.2503] Re: 対応分析の解釈について 投稿者:Koichi HIGUCHI  投稿日:2016/06/07(Tue) 17:18:08

こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。

変数の値が「朝日」「読売」のように2種類の場合、有効な成分(軸)は1つし
か抽出できません。

この場合は、オプション画面の「プロットする成分」「Y軸」のところを、デ
フォルトの「2」から「1」に変更してOKをクリックするのが一手かと思います。


  [No.2506] Re: 対応分析の解釈について 投稿者:  投稿日:2016/06/09(Thu) 15:34:30

樋口様

上智大学新聞学の李宰豪です。
ご返事ありがとうございます。

もう1点だけ、バブルの大きさに出現頻度が反映されるように
設定しておりますが、大きいバブルのほとんどが2つの起点の間に
位置し、特徴的な方向に位置する語は小さい、もしくは
特徴の判断がつかない(上記の画像の場合「巡る」など)場合、
解釈として大きな/著しい相違点は見られない、と判断することは
可能でしょうか?考えようによっては、両紙の起点がある程度
離れておりますので、それなりの相違点もあるとは考えているのですが…
(もちろん、相違点と思われる個所に関しましても研究で触れてはおります)

重ねての質問、申し訳ございませんがご回答よろしくお願いいたします。





> こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。
>
> 変数の値が「朝日」「読売」のように2種類の場合、有効な成分(軸)は1つし
> か抽出できません。
>
> この場合は、オプション画面の「プロットする成分」「Y軸」のところを、デ
> フォルトの「2」から「1」に変更してOKをクリックするのが一手かと思います。


  [No.2508] Re: 対応分析の解釈について 投稿者:HIGUCHI Koichi  投稿日:2016/06/10(Fri) 21:12:51

こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。

出現回数の大きい語が、原点の近くに布置されがちだということですね。これ
はよく起こることです。

たとえば「ある」「する」「ない」のような一般的な語は、出現回数が多く、
なおかつデータ中のどの部分にも出現します。よって、こうした一般的な語は、
原点近くの大きなバブルとしてあらわれます。

そういう意味で決しておかしな結果ではないのですが、だからといって、相違
が無いと言えるわけでも無いように思います。出現数の小さい語から特徴が分
かることもあるかもしれません。違いが「ある」か「ない」か確認したいとい
う場合には、コーディングルールを作成してのクロス集計が有効でしょう。重
要ないくつかのコードについて、「朝日」でも「読売」でも出現率が変わら
ないということであれば、相違がないと言えそうに思います。


  [No.2523] Re: 対応分析の解釈について 投稿者:  投稿日:2016/06/26(Sun) 12:30:53

樋口様

こんいちは。李です。
ご返事ありがとうございました。
最近忙しくて返事の書き込みが遅くなりました。申し訳ありません。

答えてくださった内容をもとに、色々試してみたいと思います。


> こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。
>
> 出現回数の大きい語が、原点の近くに布置されがちだということですね。これ
> はよく起こることです。
>
> たとえば「ある」「する」「ない」のような一般的な語は、出現回数が多く、
> なおかつデータ中のどの部分にも出現します。よって、こうした一般的な語は、
> 原点近くの大きなバブルとしてあらわれます。
>
> そういう意味で決しておかしな結果ではないのですが、だからといって、相違
> が無いと言えるわけでも無いように思います。出現数の小さい語から特徴が分
> かることもあるかもしれません。違いが「ある」か「ない」か確認したいとい
> う場合には、コーディングルールを作成してのクロス集計が有効でしょう。重
> 要ないくつかのコードについて、「朝日」でも「読売」でも出現率が変わら
> ないということであれば、相違がないと言えそうに思います。