こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。
実際のデータを前にしてあれこれ分析をしてみませんと、あまり明確には、分
析方針の是非といったことは申し上げにくいところです。
インタビューデータを使ったクラスター分析と対応分析、ご自身で実行される
分には、もちろん良いと思います。ただ、分析結果を研究発表に取り入れるか
どうかとなると、結果次第かなと存じます。
アンケート自由回答の分析結果と似た結果であれば、わざわざインタビューの
統計的な分析の結果を載せなくても良いように思います。アンケートの計量テ
キスト分析の結果を見ながら、「どうしてそういう結果が出たのか」「この言
葉の意味は」といった点を明らかにするために、インタビューデータの引用・
解釈を行えば事足りるかと思います。この場合インタビューデータは、アンケ
ートの分析結果に厚みないしは深みを加える役割を果たすでしょう。
一方で、インタビューデータの統計的な分析の結果(クラスター分析や対応分
析の結果)と、アンケートの分析結果との間に、研究上重要な違いが見られた
としましょう。この場合は、インタビューデータの分析結果を示すのも良いと
思います。
ただ、やはりインタビューの方が人数が少なめになる分、統計的な分析の結果
がどうこうというよりも、「生」の言葉が持つ力をいかす方向でお考えになっ
た方が上手くいきやすいだろうと思います。あくまで、そのための(データ中
の重要な部分、面白い部分を探すための)統計的な分析だろうと思います。