はじめまして、樋口です。
> 現在海外(英語)のQualitative寄りの分析ソフトを探しているのですが、
> LexiNexis Media Analyzer など高価なソフトとこちらのサイトで紹介されている
> 安いソフトではどの辺が違うかご存知でしょうか?
当たり前ですが、作製するのが容易なソフトほど、そして多数売れそうなソフトほど、安価になります。
Qualitative寄りの分析ソフトをお探しとのことなので、NUD*ISTなどのQDAソフトの例を引きます。
こういったソフトは、基本的に、生データ(テキスト)を分析者が目で見ながら、気になった部分・興味を引く部分、分析概念につながりそうな部分等に、任意の「コード」を付与するためのソフトだと思います。
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分析に使える概念を案出するために、後から、特定のコードが与えられた部分をリストアップするといった時に、こういったソフトを使うことで、労力を削減できます。
グラウンディッド・セオリーが出てきた時代には、こういった作業を紙のコピー(あるいはカーボン紙&タイプライター)と文字通りの切り張りでやっていたようですから、大変な労力ですよね。
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こういったソフトの場合、多変量解析といった統計計算を行うわけでもなく、何十メガという大量のデータを扱うわけでもなく、ということで比較的作製するのが容易です。
そして、インタビュー記録などの質的データを分析したい人(研究者・学生)は結構いるでしょうから、比較的多数の販売が見込まれます。
よって安くなっているのだと思います。
で、高いソフトの方ですが、LexisNexis Media Analyzerの場合は膨大なデータを扱っているということがまずあると思います。
あと、独自の「Favorability Rating」といった指標が使われていることも、高い価格に跳ね返っているかも知れません。
さらに、「Analyze the relationship between media coverage
and stock price」という限られた目的のソフトなので、見込まれる販売数が少ないのだと思います。
> アメリカの内容分析会社がLexiNexis Media Analyzerを使っているようなので、商売に
> 使われるくらいだから、相当なモノだろうと思っているのですが・・
> > LexiNexisと言えば、"LexiNexis Media Analyzer"なるものも存在しますね.... 個人的には、あんまり使えなさそうですが....
>
> との事なので、もし使われた事がありましたら、教えていただけると助かります。
使ったことは無いのですが、会社(の株価)というところに的を絞ったソフトですから、(社会学者が持つであろう)いろいろな関心に基づく内容分析には向かないのではないかと思った次第です。
ところで、これを使っている「アメリカの内容分析会社」とは、どちらのことでしょう?
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上に書いたような市場原理にのっとらないソフトというのもあります。
KH Coderは当然そうですし、WordMinerなども産学協同プロジェクトの成果を広く還元するために、低い価格が設定されたものと思います。
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