Re: 対応分析の布置図におけるタグの位置 (HIGUCHI Koichi) KH Coder 旧掲示板
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  [No.600] Re: 対応分析の布置図におけるタグの位置 投稿者:HIGUCHI Koichi  投稿日:2010/02/12(Fri) 22:23:46

こんにちは、樋口です。ご質問に加えて、ソフトウェアについての具体的なご
要望/アドバイスをいただきまして、まことにありがとうございます。

あまり上手くお答えできるかどうか確信が持てないのですが、いただいたご質
問について書かせていただきます。

お書きいただきました通り、出現パターンに何らかの似た特徴がある語は近く
に(原点から見て同じ方向に、そしてその特徴が色濃いほど原点から遠ざかり、
その特徴が弱いほど原点近くに)布置されます。

まったく同じことが時期(タグ)にもあてはまるとお考えいただけるはずです。
すなわち、どんな語を多く含むかというパターンが似ている時期(タグ)同士
は、原点から見て同じ方向に布置されます。

余談になるかもしれませんが、「同時布置」によって、この2つの布置を重ね
合わせて/対応させて見ることができるというのが、対応分析の良いところな
いしは「対応」分析と呼ばれるゆえんと理解しております。この仕組みによっ
て、ある時期Aに特に多く出現している語aは、原点から見て、時期Aと同方向
に布置されます。もし時期Aと時期Bとで語の出現傾向が似ていたなら、時期B
も、原点から見て時期Aと同方向に布置されるでしょう。したがって、時期ご
との語の特徴だけでなく、どの時期とどの時期の内容が似ていたのかというこ
とについても読み取れるのが、対応分析の特長と言えるでしょう。

実際の計算ということになりますと、テキスト・マイニング研究会(代表:大
隅昇先生)のサイトに、かなりまとまった解説があるかと思います。
http://wordminer.comquest.co.jp/wmtips/analysis.html
「対応分析法・数量化法III類の考え方.pdf」など

以上、多少なりともご参考になりましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。


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