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  [No.872] 外部変数とのクロス集計 投稿者:木口  投稿日:2011/11/02(Wed) 19:56:06
外部変数とのクロス集計 (画像サイズ: 626×406 40kB)

学会発表を直前に控え、基本的な質問ですみません
木口です。

手記の分析にkhcoderを使わせていただいております。


外部変数とのクロス集計を行い加害に1%で有意な差が出ましたが
先生にn×mのクロス表では右下に1つカイ2乗値が出るはず。

普通は縦1列ずつ(加害、支援−−)でカイ2乗値を出すはず。

どうして縦にいくつもカイ2乗値が並んでいるのかときかれました。

ソフトの信憑性を問われ、手計算でカイ2乗値を出してみたけれど
ソフトでの結果と異なります。

どことどこを見ているのか分かりにくく、学会で質問されたら
戸惑ってしまいます。
計算式を教えてください。

お願いします。


  [No.873] Re: 外部変数とのクロス集計 投稿者:HIGUCHI Koichi  投稿日:2011/11/02(Wed) 20:42:59

Re: 外部変数とのクロス集計 (画像サイズ: 986×411 25kB)

こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。

個別のメールには(内容とタイミングによっては)しばらくお返事できない場
合がありますので、今回のように掲示板に書き込んでいただくと助かります。

さてご質問についてですが、コーディングの結果は0と1の2値変数になります。
「加害」というコードが与えられていれば「1」、与えられていなければ「0」
という2値変数です。したがって、作成したコードの数だけ2値変数が作成され
ます。

添付していただいた表では、コードの数が5つありますから、5つの2値変数が
あるわけです。そして、その5つの2値変数と、外部変数とのクロス集計を行っ
ているわけですから、5つクロス集計表を作成しているのです。

「外部変数とのクロス集計」も「章・節・段落ごとの集計」でも、表の形は同
じです。また計算式も同じです。よって、ここでは漱石「こころ」のチュート
リアル(khcoder_tutorial.pdf)の図10を例とします。ここで添付の画像をご
覧下さい。添付の画像の左側はSPSSで作成した一般的なクロス集計表です。添
付の画像に示したように、一般的なクロス集計表の一部(主要な部分)を取り
出して、KH Coderでは1列に表示しているのです。お分かりいただけるでしょ
うか?

つまり、添付していただいた表は、全体で1つのクロス集計表ということでは
ないのです。5つのクロス集計表なのです。より正確には、5つのクロス集計表
から主要部分を取り出し、要約したものなのです。

余談ですが、クロス集計を読むときにはパーセンテージに注目するのが定跡で
す。その点、添付していただいた表にはパーセンテージがありませんので、や
や不親切な感があります。どこかに発表されるのであれば、パーセント表示を
追加されることがお勧めです。


  [No.874] Re: 外部変数とのクロス集計 投稿者:木口  投稿日:2011/11/02(Wed) 21:03:03

樋口先生 ありがとうございます。

頭を痛めていましたが、よくわかりました。


有意差がどこに出ているかを見る場合は
もし調整残差でよろしいのでしょうか。


  [No.875] Re: 外部変数とのクロス集計 投稿者:HIGUCHI Koichi  投稿日:2011/11/02(Wed) 21:18:46

こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。

この程度の大きさの表であれば、パーセントを縦に比べるだけで十分内容を読
み取れるような気もします。ですが、もちろん、標準化残差なり、調整済みの
標準化残差なりを見ても良いかと思います。

※また、残差を添えるかどうかといったことは、それぞれの学問分野に異なる
慣習があるかもしれません。ご自身の分野の論文や学会予稿集などをご覧にな
ると良いでしょう。

ちなみに、「コーディング結果の出力」コマンドを使ってデータを保存し、そ
のデータをSPSS等に読み込むと、そういった分析をするのには便利かもしれま
せん。


  [No.876] Re: 外部変数とのクロス集計 投稿者:木口  投稿日:2011/11/02(Wed) 21:25:26

ありがとうございます。

何を問われてもいいようとりあえずやってみます。