樋口先生 様;
お世話になります、袋井と申します。
毎々、マニアックな質問でご迷惑をおかけしております。
ネットワーク分析では、コミュニティ抽出(検出)と呼ばれる、グラフ分割法に基づくグラフクラスタリングがあります。
KH coderでは、代表的な2種類のアルゴリズムが提供され、大変に重宝しています。
また、コミュニティ抽出では、クリークと呼ばれる部分グラフという考え方があります。
私も使っていますが、クラスタリングでは得られない有用な情報を得ることがあります。
(出力したノードリストとエッジリストからグラフファイルを作成して、Rで計算、表示)
特に有用だと思うときは(当たり前といえば当たり前ですが)、
・クリークのサイズが大きい
・クリークがクラスタを横断する
場合です。
よい例えかは分かりませんが、政党を例にすると、
グラフ分割されたクラスタは、親分〜子分の派閥
部分グラフのクリークは、派閥を横断する人脈、勉強会
といったところでしょうか。
共起ネットワークの場合では、クリークは、語の共起関係について、新しい観点を与えてくれるかもしれません。
一番難しいのは、抽出したクリークの提示方法・見せ方ですが、樋口先生のアイディアに期待をしています。
クラスタ、MSTに続く第三の構造抽出法として、
将来のバージョンアップで、クリークのご検討をしていただけたらと思います。