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  [No.167] 多変量解析 投稿者:よこやま  投稿日:2006/05/28(Sun) 15:47:45

こんにちは,はじめまして.
横山と申します.

今回,国立病院の総合医学会という学会でKHCoderを使用させていただき,観察記録の活用ということでポスター発表をさせていただく予定です.

KHCoderからは少し反れる質問かもしれませんが,

ホームページ上に,KHCoderでの処理後,多変量解析の応用というページがあります.
そのなかで,自己組織化マップというものがありますが,この統計はどのようなソフトを使用されましたか?
手元にあるのはエクセル統計しかありません.
主成分分析と同じようなものでしょうか?

さしつかえなければ教えて下さい.


  [No.168] Re: 多変量解析 投稿者:HIGUCHI Koichi  《URL》   投稿日:2006/05/29(Mon) 01:37:15

はじめまして、樋口です。

書き込みありがとうございます。KH Coderが、たとえ僅かなりとも、ご研究の
お役に立ちましたならば大変光栄に存じます。ご発表のタイトル等(書誌)が
確定した折には、またお知らせをいただけましたら幸いです。

さて「多変量解析の応用」ページの自己組織化マップですが、Viscovery SOMine
Plus 4.0というソフトを利用しました。

# 使用ソフトについては、出典元の論文にも記述がございます。が、さきほど確
# 認したところ、出典元の論文へのリンクが切れていましたので、修正を行いま
# した。失礼いたしました。

ちなみに主成分分析で語の布置を行う場合、仮に5つの成分が抽出されたとする
と、1度の(2次元での)布置に利用できるのは成分2つまでとなります。よって
それぞれの成分の特徴を検討して、布置に利用する成分を決めなくてはなりま
せん。(もちろん、第一・第二主成分を無条件に利用するのも1つの方法でしょ
うが)

それに対して自己組織化マップの場合には、高次元(多次元)空間の複雑な関係
を、2次元平面上で表現できる点に強みがあるとされています(Kohonenによれば
ですが)。その一方で、「マップの上に行くほど○○で、右に行くほど□□」と
いった軸の解釈はできませんし、3倍ほど離れた場所に布置されているからといっ
て、3倍ほど使われ方(ないしはその他の特徴)が異なるとも限りません。(また、
MDSの劣化版ではないかといった批判も見受けられます)

私自身の大雑把な印象にすぎませんが、「とにかく2次元で、大まかな様子だ
けでも見られれば」という際には自己組織化マップ、「それぞれの成分・軸の
様子をより丁寧に見て」という際には主成分分析、という感触を持っておりま
す。なお、データの性質を考えると、主成分分析よりも数量化III類(対応分
析)の方が適していますでしょうか。

# このような目的で数量化III類を行うには、WordMinerが便利です。WordMinerで
# III類を行うために、データをエクスポートする機能が、KH Coderには備わって
# おります。
# その他にフリー(自由)ソフトウェアでは、「R」というもので、自己組織化マ
# ップ作成・III類(対応分析)・主成分分析・その他が行えるようです。ただ、
# こちらは使いこなすのに、いくぶん気合いが必要かと思われます。

以上、とりとめもなく書いてしまいましたが、ご参考になる部分がありましたら
幸いです。

p.s.
いろいろと書いてしまいましたが私自身は、多変量解析よりも、必要と考えら
れる事柄・概念をコーディングルールで取り出す方に注力されることを、基本
的にはお勧めしております。。。


  [No.174] Re: 多変量解析 投稿者:よこやま  投稿日:2006/06/02(Fri) 21:54:05

お返事ありがとうございました。

もうひとつお聞きします。

因子分析はどうでしょうか?
されたことありますか?

(コーディングの方が良いとのことですが、統計分析のことばかりですみません。)

宜しければご伝授いただければと思います。


  [No.177] Re: 多変量解析 投稿者:HIGUCHI Koichi  《URL》   投稿日:2006/06/03(Sat) 03:19:29

こんにちは、樋口です。

因子分析の経験は「試した」という程度なのですが、、、この場合には、
 ・多数の因子が抽出された場合、2次元の布置を行うには、2つの因子
  を選ぶ必要がある
 ・データの性質(語の数を数えたデータ)を考えると、おそらく対応
  分析(III類)の方が、より適している
といった点で、主成分分析と同様かと思います。

蛇足ながら、「コーディングの方が良い」とだけ言ってしまいますと、
いくぶん語弊があるかもしれません。分析に取りかかる際の(初期の)
探索や、縮約したデータを提示するには、多変量解析はとても役立つと
思います。
その上で、「さらに詳しく見ていこう」という時にはコーディングの方
が…、ということです。事柄・概念・意味といったものを、多変量解析
で常に自動的に取り出せるかというと、現在の所なかなか難しいと思い
ます。よって、コーディングによって、人間が手当てを行った方が…、
ということです。

蛇足部分の方が長くなってしまいましたが、、、多少なりとも、ご参考
にしていただけましたら幸いです。