Re: 対話の分析は可能ですか (HIGUCHI Koichi) KH Coder 旧掲示板
[ツリー表示] [留意事項] [ワード検索] [過去ログ]

  [No.3785] Re: 対話の分析は可能ですか 投稿者:HIGUCHI Koichi  投稿日:2018/08/20(Mon) 01:11:45

こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。

お書きになっている意味は理解できたように思います。
もし私であれば、以下のような方法を試してみるかなと思います。


仮に次のようなやり取りが続いているとしましょう。

1: Aの記述: alpha
2: A1の記述: beta
3: Aの記述:  gamma
4: A2の記述: delta
5: Aの記述: alpha

これを以下のようにExcelのセルに入力します。
「-----------------------------」が行の区切りです。
「:」はセルの区切りです。

記述    : 記述者1 : 記述者2 : 園児
-----------------------------------
1 alpha :    A    :   A1    :  A
2 beta
-----------------------------------
2 beta  :   A1    :    A    :  A
3 gamma
-----------------------------------
3 gamma :    A    :   A2    :  A
4 delta
-----------------------------------
4 delta :   A2    :    A    :  B
5 alpha
-----------------------------------

記述1と記述2、記述2と記述3といった、連続する記述を1つのセルに入れる
訳です。このデータで共起ネットワークを作成し、alpha-beta-gammaという
つながりがあれば、alphaの記述がbetaの記述を誘発し、それがさらにgamma
を…、といった分かるのではないでしょうか。

ただ、どちらがどちらを誘発するかという向きは共起ネットワークからは
分かりませんので、ご自身で解釈(元データを見つつ確認)していただく
必要があります。

また同じ記述の中の共起もネットワークにはあらわれますので、同じ記述
の中で共起しているのか、1つ目の記述と2つ目の記述にまたがって共起し
ているのかも、分析者が解釈しなくてはいけません。

このため、1つの記述からたくさん語を取り出して、語の共起ネットワークを
作るよりも、コードのネットワークを作る方が良さそうです。記述の重要
な要素が1つ2つ抽出されるようなコーディングをしておいて、そのコード
群のネットワークを作れば解釈しやすくなるでしょう。


別の方法としては、以前にも書きましたが、A・A1・A2…のデータを別々に
プロジェクトとして登録し、コーディングを行ない、コーディング結果を
出力します。この出力したコーディング結果(文書×コード表)を、統計
ソフト上で全員分結合し、分析するかだと思います。


- 関連一覧ツリー (■ をクリックするとツリー全体を一括表示します)