Re: 対応分析のプロットにおける軸のカスタマイズ (HIGUCHI Koichi) KH Coder 旧掲示板
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  [No.1535] Re: 対応分析のプロットにおける軸のカスタマイズ 投稿者:HIGUCHI Koichi  投稿日:2013/12/26(Thu) 01:34:02
Re: 対応分析のプロットにおける軸のカスタマイズ (画像サイズ: 722×1522 25kB)

こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。

ここでお書きになっている「軸」というのは、プロットされた語のx・yの値を
見るための、目盛りがついた直線のことかと思います。KH Coderが作成するプ
ロットの場合、そうした軸はプロットの左側および下側に表示されています。

したがって、必要なものはすでに表示されていると思うのですが、おそらく当
該のご指摘の主旨は、「原点(0, 0)を通る軸を表示しましょう」ということ
かと思います。この形であれば、原点がどこかが分かりやすいという利点があ
ります。一方で、プロットしている語と軸が重なって見づらくなってしまう場
合もありますので、KH Coderでは現在の形を採用しています。

■対応A
プロットを修正せずに、「すでに左側および下部に軸を表示しています。また、
原点を通る軸を描くと、プロットしている語と軸が重なって見づらくなってし
まいます」と反論することも不可能ではないでしょう。しかし、せっかくのご
指摘≒ご厚意ですし、この対応はお勧めできません。

■対応B
添付画像のBのように、(1)4角の枠囲みをなくすことで、左側および下部に軸
があることを強調し、さらに(2)原点の位置を示す十字型のマーカー(?)を追加
します。これならば、プロットした語と軸が重なって見づらくなることがなく、
原点の位置もはっきりします。

これを行うための手順は以下の通りです。

(1) 以下のスライドの4ページ目まで進めます。
http://www.slideshare.net/khcoder/r1kh-coder

(2) Rで以下のコマンドを実行します。
> par(mai=c(0,0,0,0), mar=c(4,4,1,1), omi=c(0,0,0,0), oma =c(0,0,0,0) )

(3) 保存した*.rファイルをテキストエディタで開き、「plot(」を検索します。
そしてplot()関数のカッコ内に「bty="l"」というオプションを追加して、上
書き保存します。

(4) スライドの5ページ目の手順で、保存した*.rファイルを実行します。

(5) 原点のマーカーを入れるために、以下のコマンドをRで実行します。
> segments(0, -0.25, 0, 0.25, col="red")
> segments(-0.25, 0, 0.25, 0, col="red")

(6) プロット上で右クリックをして、プロットをコピーまたは保存します。Wo
rdに貼り付けるならmetafile、LaTeXならpostscriptを選ぶと良いでしょう。

■対応C
添付画像のCのように、原点を通る軸を描きます。指摘をそのまま受け入れる
という形ですね。

これを行うための手順は以下の通りです。

(1) 以下のスライドの4ページ目まで進めます。
http://www.slideshare.net/khcoder/r1kh-coder

(2) Rで以下のコマンドを実行します。
> par(mai=c(0,0,0,0), mar=c(1,1,1,1), omi=c(0,0,0,0), oma =c(0,0,0,0) )

(3) 保存した*.rファイルをテキストエディタで開き、「plot(」を検索します。
そしてplot()関数のカッコ内に「axes="F"」というオプションを追加して、上
書き保存します。

(4) スライドの5ページ目の手順で、保存した*.rファイルを実行します。

(5) 軸を追加するために、以下のコマンドをRで実行します。
> axis(side=1, pos=0, at=c(-10:-1,1:10))
> axis(side=2, pos=0, at=c(-10:-1,1:10))

(6) プロット上で右クリックをして、プロットをコピーまたは保存します。Wo
rdに貼り付けるならmetafile、LaTeXならpostscriptを選ぶと良いでしょう。


もし私だったら、個人的な好みではBですが、状況によってはCにするかもしれ
ません。以上、ご参考にしていただける部分がありましたら幸いです。


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