Re: 分析の進め方について (まさ) KH Coder 旧掲示板
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  [No.2861] Re: 分析の進め方について 投稿者:まさ  投稿日:2017/01/13(Fri) 10:58:12

おはようございます、樋口先生。
昨日の樋口先生のご指導、本当にありがとうございました。重ね重ねになりますが、心より感謝いたしております。

>したがって、全グループのQ1への回答と、全グループのQ2への回答と、それぞれを
>対象にして合計2つのクラスター分析にしておいた方が良いと思います。
ご指導通り、Q1とQ2ごとにクラスター分析をした方が結果を理解しやすくなりました。

>上記のようにクラスター分析 → 対応分析の順で分析を行なうのが1つの方法
>でしょう。
また、クラスター分析の後に対応分析を行い、対応分析の結果解釈ではクラスター分析の結果を利用することでより説得性のある説明をすることが可能になることがわかりました。
ご指導を深く感謝申し上げます。

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ご紹介いただきました書籍をぜひとも拝読をさせていただきます。


>ここでお書きになっているクラスター分析の「カテゴリー」や「距離」とは、
>どういうものをお考えだったのでしょうか?
具体的なイメージを通じて単語を学習又は指導した2グループ(学生主導と教員主導)の場合には「視覚的にイメージ」「具体的なもの」など、単にスペルと意味だけで単語を学習又は指導した2グループ(学生主導と教員主導)の場合には「表」「暗記」など、といったカテゴリーを使用して分析を行いました。クラスター分析でのテンドグラムでのカテゴリー間の「距離」についてですが、各カテゴリー間の「近い」「遠い」というのは、クラスターを形成している場合はカテゴリー間の距離は「近い」と理解しています。また、2つのクラスター(2つで1つのクラスターが2つ)が形成されていた場合、それぞれのクラスターのNodeの縦軸上の「高さ」の違いというのはどのような意味を持つのでしょうか。

>対応分析に関しては、原点からの方向と距離が重要である点にご注意ください。
樋口先生のチュートリアルを通じて勉強させていただいております。
私の解釈は原点から離れている方が特徴的で、方向的には一方向に並んでいるものが特徴的だと解釈させていただいております。間違っていたらご訂正をお願いしたく思います。そして、質問なのですが、原点からの距離があり、より「上」に布置している方が特徴的なものと考えてよろしいでしょうか。その場合、原点からの距離が「上」に存在するものと同じくらいですが、「中」「下」に布置している場合は、どのように解釈すればよろしいでしょうか。

>対応分析に関しては成功という様子でしょうか。
私はまだまだ勉強不足ですが、初心者なりに成功のような感じがしています。
それで、もう一つ質問です。前述しましたように実験グループは4グループです(具体的なイメージを通じて単語を学習又は指導した2グループ(1:学生主導と2:教員主導)と単にスペルと意味だけで単語を学習又は指導した2グループ(3:学生主導と4:教員主導))。「1」「2」「3」「4」が各指導グループにつけた番号です。それで、対応分析のプロット画面では第1象限には「1」と「視覚的にイメージ」、第2象限には「3」と「暗記」、第3象限には「4」と「表」、第4象限には「2」と「具体的なもの」が布置されています。この場合、プロット上での布置されている「1」「2」「3」「4」間での距離の比較、各カテゴリー間での距離の比較は結果解釈では有効なことでしょうか。そして、それらはどのような意味をもつのでしょうか。私の個人的理解としましては、「1」「2」「3」「4」間での距離の比較、各カテゴリー間の距離の比較はできても、「1」「2」「3」「4」とカテゴリーは同じものではなく異種のものなので、距離の比較はできないと理解していますが間違いはないでしょうか。

>もし次回以降にご投稿いただく際には、字下げか行開けで段落を区切り、分か
>りやすい書き方を工夫なさってください。
今回はご指示通り、書き方を工夫させていただきました。

樋口先生のご指導は本当に的を得たおり、非常に勉強になります。
KH Corderを開発いただけましたことを深謝いたしております。本当にありがとうございます。

> こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。
>
> ■クラスター分析について
>
> > Q1とQ2についてそれぞれの指導グループ対象にクラスター分析をしたのは、
> > 個々のグループでの「問題の解き方」と「効果」を確認するためです。
>
> アイデアとしては悪くないと思いますし、ご自身でデータ内容を把握するため
> の分析としては実行しても良いと思います。
>
> しかし、この形では、クラスター分析の結果が8つ(4グループ×2種類の設問)
> 出るのではないでしょうか。8つのクラスター分析の結果を学会発表や論文に
> 掲載することは不可能だと思います。また4つとか8つの結果を人間が見比べる
> のはかなり大変で、きちんと解釈できるかどうかも分かりません。
>
> したがって、全グループのQ1への回答と、全グループのQ2への回答と、それぞ
> れを対象にして合計2つのクラスター分析にしておいた方が良いと思います。
>
> ■対応分析について
>
> > 2つのグループを対象にコレスポンデンス分析をして異なる学習方法または
> > 指導方法間での異なりをみるためです。
>
> グループ間の違いを見るためにクラスター分析を行なうのは良い考えです。
>
> ■分析の進め方について
>
> 上記のようにクラスター分析 → 対応分析の順で分析を行なうのが1つの方法
> でしょう。この場合、クラスター分析では例えば「声」「出す」「覚える」の
> 3語がクラスターを形成していれば、「声に出して覚える」というような回答
> が多かったものと推論できます。クラスター分析の目的は、どんな回答が多
> かったのかを見ること、あるいはどんな「解き方」「効果」が多かったのかを
> 見ることです。
>
> その上で、グループ間の違いを対応分析で見るということになります。対応分
> 析で「このグループには語Aが特徴的」と分かっただけでは、グループの特徴
> が分かりにくい場合もあると思います。ですが、クラスター分析で語Aが他の
> どんな語と一緒に使われていたのを見ることで、グループの特徴を理解しやす
> くなるでしょう。
>
> こうした分析の進め方を、こちらの書籍の第9章で行なっています。クラスター
> 分析の代わりに共起ネットワークを用いていますが、上記のような考え方は同
> じです。よろしかったらご参考になさってください。
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>
> ■その他、お書きいただいた内容について
>
> > 結果としてはクラスター分析では各カテゴリー間の距離を示し、同じように
> > コレスポンデンス分析でも距離の近さに基づき各カテゴリが示されるかと思
> > いましたが、そうではありませんでした。
>
> ここでお書きになっているクラスター分析の「カテゴリー」や「距離」とは、
> どういうものをお考えだったのでしょうか?
>
> 対応分析に関しては、原点からの方向と距離が重要である点にご注意ください。
>
> > コレスポンデンス分析ではこちらが意図していた各指導間の異なりが示され
> > ていたような感じがしました。
>
> 対応分析に関しては成功という様子でしょうか。
>
> もし次回以降にご投稿いただく際には、字下げか行開けで段落を区切り、分か
> りやすい書き方を工夫なさってください。


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