Re: 分析の進め方について (まさ) KH Coder 旧掲示板
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  [No.2868] Re: 分析の進め方について 投稿者:まさ  投稿日:2017/01/16(Mon) 14:38:18

樋口先生、先週はクラスター分析と対応分析の結果の見方について
ご指導を賜り深く感謝申し上げます。お手数をおかけしまして、
大変申し訳ありませんでした。同時に重ね重ねになりますが、心より
深く感謝いたしております。本当にありがとうございました。

それで、今回は本題に戻りまして「分析の進め方について」再度質問を
させていただきます。先述させていただきましたように、英語の単語学習
ソフト利用で暗記する方法(教員主導と学生主導)と具体的イメージを
促して学ぶ方法(教員主導と学生主導)について自由回答形式アンケート
調査を実施し、その結果を最初にクラスター分析をし、次に対応分析を
実施し結果の概要をご報告させていただきました。

次に分析として行う内容は以下の通りです。
各グループから3名ずつ選び(4グループありますので合計12名)インタビュー
を第2回目と第3回目のポストテスト後に行いました。インタビューの質問は自由
回答形式のアンケートの時と同じものもあれば、少し異なるものがありますが、
すべて学習また指導方法の効果についての質問です。第2回目のポストテスト後のときに2問と第3回目のポストテスト後に2問を口頭で質問いたしました。

インタビューデータの分析について、樋口先生が他の方のご質問に対する回答の中で
『よくわかる質的社会調査 技法編』の第10章をご紹介されておりました
ので読ませていただきましたが、私の実験分析に適用できるのかどうか、定かでは
ありません。

一つの質問に対して12名の回答データがあります。
アンケート調査では約120名ほどの参加者データをクラスター分析と
対応分析をいたしました。インタビューデータ分析の目的としましては、
アンケートデータをクラスター分析と対応分析をいたしましたので、
その結果を裏付けるようにもっていければと考えております。
また、初心者的には「共起ネットワークで語と語のつながりを結果として示す
のがいいのかなあ。」と考えているところです。インタビューデータを使用して
再度クラスター分析と対応分析をすることの是非はいかがなものでしょうか。
私のケースでのインタビューデータ分析方法として、指針となるべき何らかのヒントを
お与えいただけるようでありましたら、心より感謝申し上げます。何卒どうかよろしく
お願い申し上げます。




> こんにちは、樋口です。書き込みありがとうございます。
>
> > クラスターのNodeの縦軸上の「高さ」の違い
>
> クラスター分析の結果(デンドログラム)における上下の位置関係については、
> 解釈しないでください。意味を読み取ることは難しいです。デンドログラムを
> 作る時の並べ方に依存する部分もあり、「人工的」な面が強いです。
>
> 「抽出語Aと抽出語Bは、出現パターンが似ていたのか違っていたのか」「AとC
> ではどうか」「CとDでは」といったことを読み取りたい場合、多次元尺度法の
> 方がお勧めです。
>
> >> 対応分析に関しては、(中略)
> > 方向的には一方向に並んでいるものが特徴的だ
>
> http://www.slideshare.net/khcoder/kh-coder-28776074/21
> たとえばこの結果をご覧いただくと、「上_先生と私」と「先生」が原点から
> 見て同じ方向にあります。ここから、「先生」は「上_先生と私」に特徴的だっ
> たことが分かる、という意味でお書きになったなら、その通りです。(原点から
> 見て同じ方向にあることを、「一方向に並んでいる」とお書きになったのでしょ
> うか?)
>
> 次に、上の分析例の「先生」のように、原点から離れている語ほど、特徴的だっ
> たというのは、お書きになった通りです。
>
> > 原点からの距離があり、より「上」に布置している方が特徴的なものと考え
> > てよろしいでしょうか。
>
> これは対応分析の結果として得られるプロットの上の方とか、下の方とか、そ
> う意味でしょうか。上でもなく下でもなく、中間あたりですと、原点に近いと
> いう意味で、特徴の薄い語であることは考えられます。しかし、「上だから」
> 「下だから」といったことは関係がありません。原点から見て、上に離れても
> 下に離れても同じことです。
>
> もっと書くと、対応分析の結果は、コンピュータのOSやCPUが異なれば、上下
> に反転したり、左右に反転したりすることがあります。反転した場合も、原
> 点からの方向と距離をみる形で解釈していれば、同じ内容を読み取れるでしょ
> う。
>
> > 距離の比較
>
> 個人的には、対応分析の結果を見て、布置されたもの同士の距離を解釈するこ
> とは、お勧めしておりません。原点から見て似た方向にあるか、違う方向にあ
> るか、そして原点からの距離はどうかといった解釈の方がお勧めです。
>
> その上で、変数の値同士であれば(この場合「1」「2」「3」「4」間であ
> れば)、距離を見ても良いかもしれません。そうした距離を解釈したい場合に
> は、対応分析画面の「スコア」というオプションを、デフォルトの「標準化」
> ではなく「対称」にしてください。


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